薬局業務シリーズ

薬剤師10年目までにできておきたいこと50選【処方日数制限・保管期限まとめあり】

薬剤師


順番は特に優先度とかはありませんので、できてないなぁと思った項目を今年の目標に学んでみてはいかがですか?


今回はこの50選としました。

他にも探せばあるかもしれませんが、あとは各自必要と思ったものは覚えていってください。

これはあくまでも一指標であって、全ての職場にあてはまるものではありません。

優先して覚えることは多くあるでしょう。

もし何をしたらいいのかわからないという方がいれば、このチェックリストを参考にしてみてください。


新卒~5年目までに出来るようになっておきたいこと


まずは、業務内容の基礎からみていきましょう。大体3年目までには一通りの業務がこなせるようになることが目標です。

働く上では、薬以外のことも覚えていかないといけません。


No.項目内容チェック欄
1疑義照会の内容を端的・的確に伝えられること
(あまり聞き返されないようにする)
「〇〇なので、○○でもよろしいでしょうか?」など
2ピッキングミスを減らすこと
(これは5年目、10年であっても常に工夫して研鑽していきましょう)
・先発医薬品とジェネリック医薬品の取り違え
・処方の入力ミスだけど患者希望と違う、ということからくる取り違え

→薬歴のメモ欄があれば、そこをまず見ること
3一包化調剤の機器操作ができること・分包機の操作パネルだけで処方内容を変更できる
・Vマスの粉撒きが綺麗にできる(今はあまりない?)
・劇・毒・麻薬、匂い・色がついているなどあればしっかり乳糖や炭酸水素Naで洗ってから分包すること
・自動錠剤分包機の使い方、円盤の粉撒き方法を覚えること
4投薬する患者の優先度がわかること(仕事の優先度)一包化している間に、単剤処方も何人か続いている時は、時間がかかる方を一旦休めて、すぐに薬を出せる方を優先させるなどの柔軟さがあること
5麻薬・向精神薬・新薬の処方日数制限を覚えること・麻薬では14日分までのものと30日分までのものがある

・第一~三種向精神薬は14日分30日分90日分がある
(※第何種と処方日数制限は相関していない)

・覚せい剤原料は30日分がある

・新薬は原則14日分まで(1年間は原則制限される)

(2021年現在:詳細は次の表を参照)
6処方日数制限の例外を覚えること一般的には14日分処方がスタンダードで、30日分であれば長期処方といわれている。(結構地域性がある)

特殊事情(年末年始、ゴールデンウィーク、海外旅行など)に該当すれば例外的に備考欄にこれらの理由の記載があれば、麻薬・向精神薬の14日制限のものは30日分まで処方することが可能

(※ただし、基本的にはお盆やシルバーウィーク、国内旅行では適応されない。
シルバーウィークは長い休みも多いため、適応になりつつある流れもあるとか)
7処方箋の期限について基本的には処方日から4日以内とされている

期限切れを持って来た場合は

①病院への再受診で再発行してもらう
②病院へ疑義照会し、処方期限の延長してもらう
(③期限の切れる前日に来たとし、、、はっきりは伏せます)
8添付文書内容を把握すること基本的な用法用量、適応症については
最低でも3薬局分(約2~3,000品目)は把握すること

→お薬手帳の情報から飲み合わせ、疾患の把握によって禁忌かどうか判断することが必要
9適応外処方を把握すること例えば、すでに一般化されているが

・1日1回の高血圧治療薬は分2、分3で使用することもある
マクロライド系の少量長期投与は抗炎症作用にも用いている
・プロマック錠75mgはZn含有のため、味覚障害のZnを補うために処方されることあり
NSAIDsで頻尿に使用
などなど、診療科ごとにびっくりする内容があったりするので、異動していろいろな診療科回ると面白いですよ。
10処方薬の細かい適応を理解すること例えば
タケキャブ錠20mgでは、胃潰瘍は8wまで、十二指腸潰瘍は6wまで
通常4週間投与をしたら一旦タケキャブ錠10mgに減量する必要がある。(増悪時は8wまで可)
→服用日数でひっかかれば疑義照会の対象(防止加算算定可)

その後、再発・再燃を繰り返す逆流性食道炎の維持療法として
タケキャブ錠10mg投与して症状改善が無ければタケキャブ錠20mgを継続投与することができる
11ある程度の点数計算ができること
(震災時など停電時に役立てられます)
麻薬、向精神薬、乳幼児(6歳未満)、混合調剤、一包化(日数ごとの点数)、防止加算など
12在宅の報告書の書き方、流れを知っておくこと在宅をしているところであれば必須で、していないところでは覚える機会はないですが、今後は必要となるため準備はしておいても良いでしょう。

大まかな、在宅の流れは(本当にザックリです)

①医師からの指示(処方箋記載などで)
②患者と契約(契約書を用いて説明)
③ケアマネ事業所とのやりとり
④薬歴に事前に予定を入れられるならば計画書を作成しておく
⑤薬を患者宅にお届け
⑥お届け後は薬歴に当たる報告書を作成(レセコンに入っているものでOK)
⑦印刷し、病院やケアマネ事業者へFAXなどで報告する
13薬の使い分け、作用の強さの比較ができるようになる抗ヒスタミンのH1-Rの脳内占拠率や眠気の関係、高血圧治療薬の使い分けなど
(これは10年目までに広く深く知っていくようにしましょう)

→高血圧治療薬では以下のページ(自サイト)でも解説してます
https://memorandum-msd.com/dg-q14/
14第一種向精神薬応需の際、処方医の確認方法を知っていることこの下のページにリンクありますが、コンサータやリタリン、モディオダールなどは処方医の確認をしてから薬を調剤しなければなりません。

(※今では、処方箋を受け付けられる薬局も指定されていますので、新規では受け付けないとは思います)
参考ページあります(自サイト)
15麻薬の発注先、発注方法を知ること事前に卸さんにFAXで譲受証を送って注文しておき、入荷時にその原本を渡すなど
譲受証には社印を押すこと
譲受譲渡証のやりとり、入荷時は必ず薬剤師が対応すること
16シロップ剤の濃度計算ができること目盛りに合わせてどのくらい精製水を入れれば良いのかなど、スムーズにできることが必要です。
生後6ヶ月未満には水道水で薄めることはしないようにしましょう。(無菌の精製水にしてください。離乳食の始まる6ヶ月から1歳から水道水は飲めると考えられています)
17「予製すること」は実は良くないということは知っておくこと仕事の業務上やむを得ないこともあるかもしれないが、基本的には個別指導ではひっかかるため、「予製はしないこと」が原則です

実際はやって・・・(逃げ)
18麻薬・毒薬・向精神薬・覚醒剤原料の保管方法は理解しておくこと・麻薬は他の薬と区別して堅固な鍵のある設備(麻薬金庫等)
・毒薬は専用の鍵のかかる保管庫に貯蔵
・覚醒剤原料は麻薬とは分けて、鍵のかけられる堅固な設備(引き出しなど)
・向精神薬は誰もいない時に鍵のかかるところであればよいため、調剤室に鍵がかけられるのならば、棚に陳列してもよい
19麻薬の空箱の捨て方を気をつけること中に何も入っていないことを必ず確認してから捨てます

フェントステープなどもしっかり、中敷を取り出して、箱を壊してから捨てましょう
(できれば薬剤師の二重チェックがよい)
20調剤室、カウンターには外部のものが侵入できないよう工夫してあることすぐにチェーンなどで外部の人が侵入できないようにしておく必要があります。
(「常に侵入できないようにしておくこと」が原則です、一応、、、)
個別指導で見られるポイントです
21漢方薬の規格、取り違えに注意するよくある例
・19番小青竜湯と29番麦門冬湯の取り違えなど。色で判断しないこと

ツムラでは1包2.5gのものが多いが、違うものもある。
また、1日服用量も全てが7.5gではない。

参考資料参照
22処方箋等に必要な記載事項を知ること①処方医の印鑑押印の有無
②GE希望しない場合の印鑑有無(ルール変わることあり)
③患者名と生年月日があっているかどうか
④処方期限
⑤被保険者か扶養者か確認
⑥公費であれば公費負担番号確認
⑦自立支援であれば、自立支援の上限額負担管理票の書き方

→上限超えれば料金を負担をしてもらうことになります
23麻薬処方箋の書き方を知ること備考欄に

①処方医の麻薬施用者番号の記載
②患者の住所

→記載なければもちろん疑義紹介
24麻薬帳簿の書き方を知ること①麻薬の種類ごとにページを作っておく
②処方日、処方量、処方される患者名、現在庫量、確認印(住所)
③仕入れする場合は、仕入れ日、仕入れ量、仕入れ先、Lot、期限、現在庫量記載と確認印
25様々な管理帳簿等の保管期限を知っておくこと参考資料:以下の表を参考
新卒~5年目までにできておきたいこと



参考資料:処方日数制限のある医薬品について


特に制限のないものです。(要は普通薬)


医薬品名一般名
ロゼレムラメルテオン
ルネスタエスゾピクロン
特別処方日数制限がないもの


リンク先

麻薬:14日制限のもの


医薬品名一般名
アヘンチンキアヘンチンキ
イーフェンバッカル錠フェンタニルクエン酸塩
コカイン塩酸塩「タケダ」原末コカイン塩酸塩
メサペイン錠5mg・10mgメサドン塩酸塩
麻薬:14日制限のもの


麻薬:30日制限のもの


医薬品名一般名
アブストラル舌下錠100μg・200μg・400μgフェンタニルクエン酸塩
アンペック坐剤10mg・20mgモルヒネ塩酸塩
MSコンチン錠10mgモルヒネ塩酸塩
オキシコドン徐放錠5mg・20mgNX「第一三共」オキシコドン塩酸塩
オキシコンチンTR錠5mg・10mg・20mg・40mgオキシコドン塩酸塩
オキノーム散2.5mg・5mg・10mgオキシコドン塩酸塩
オプソ内用液5mg・10mgモルヒネ塩酸塩
コデインリン酸塩錠20mg、散10%「タケダ」コデインリン酸塩
タペンタ錠25mg・100mgタペンタドール塩酸塩
デュロテップMTパッチ2.1mg・4.2mg・12.6mgフェンタニル
ナルサス錠2mg・12mgヒドロモルフォン塩酸塩
ナルラピド錠1mg・4mgヒドロモルフォン塩酸塩
パシーフカプセル30mgモルヒネ塩酸塩
フェンタニル3日用テープ2.1mg・4.2mg・12.6mg「HMT」フェンタニル
フェントステープ0.5mg・1mg・2mg・4mg・6mg・8mgフェンタニルクエン酸塩
モルヒネ塩酸塩錠10mg「DSP」モルヒネ塩酸塩
モルベス細粒2%(10mg / 0.5g)・6%(30mg / 0.5g)

名称変更:モルヒネ硫酸塩水和物徐放細粒分包10mg・30mg「フジモト」
モルヒネ硫酸塩
ワンデュロパッチ0.84mg・1.7mg・3.4mgフェンタニル
麻薬:30日制限のもの


向精神薬:14日制限のもの


医薬品名一般名
注射用アイオナール・ナトリウム(0.2)(第一種)セコバルビタールナトリウム
イソミタール原末(第二種)アモバルビタール
サノレックス錠0.5mgマジンドール
ダイアップ坐剤4mg・6mg・10mgジアゼパム
ワコビタール坐剤15mg・30mg・50mg・100mgフェノバルビタールナトリウム
ノルスパンテープ5mg(第二種)ブプレノルフィン
ブコラム口腔用液2.5mg・5mg・7.5mg・10mg
ドルミカム注射液10mg / 2mL
ミダゾラム
メンドンカプセル7.5mgクロラゼプ酸ニカリウム
ルピアール坐剤50フェノバルビタールナトリウム
レペタン坐剤0.2mg(第二種)ブプレノルフィン塩酸塩
ペルタゾン錠25mg:販売中止(第二種)
ソセゴン
ペンタゾシン
ラボナ錠50mg(第二種)ペントバルビタールカルシウム
向精神薬:14日制限のもの


向精神薬:30日制限のもの


医薬品名一般名
コンスタン錠0.4mgアルプラゾラム
エチゾラム錠0.5mg・1mgエチゾラム
エリスパン錠0.25mgフルジアゼパム
エリミン錠3mg・5mgニメタゼパム
コンサータ錠18mg・27mg・36mg(第一種)メチルフェニデート塩酸塩
コントールクロルジアゼポキシド
セパゾン1、2クロキサゾラム
セレナール錠10オキサゾラム
ゾルピデム酒石酸塩錠5mg・10mgゾルピデム
ドラール錠10・15クアゼパム
トリアゾラム錠0.125mg・0.25mgトリアゾラム
サイレース(ロヒプノール:販売中止)錠1mg・2mg(第二種)フルニトラゼパム
レンドルミン錠0.25mgブロチゾラム
ベタナミン錠10mgペモリン
メイラックス錠1mg・2mg・細粒1%ロフラゼプ酸エチル
モディオダール錠100mg(第一種)モダフィニル
ユーロジン散1%・錠2mgエスタゾラム
リーゼ錠5mg・10mgクロチアゼパム
リタリン錠10mg(第一種)メチルフェニデート塩酸塩
レキソタン錠2、5ブロマゼパム
ロラメット錠1.0mgロルメタゼパム
ワイパックス錠0.5mgロラゼパム
向精神薬:30日制限のもの


補足)

・アモバン錠7.5は今は普通薬です

・エチゾラム(元デパス)は普通薬から向精神薬に指定されました

・リタリンを改良したのがコンサータです


青字処方医確認が必要です(オンラインまたは電話)こちらでリンク先を紹介してます ↓



向精神薬:90日制限のもの


医薬品名一般名
セルシン散1%・錠2mg・5mgジアゼパム
セルシンシロップ0.1%ジアゼパム
フェノバール散10%・エリキシル0.4%・錠30mgフェノバルビタール
ベンザリン細粒1%・錠5mgニトラゼパム
マイスタン細粒1%・錠5mg・10mgクロバザム
リボトリール(ランドセン)細粒0.1%・0.5%、錠0.5mg・1mg・2mgクロナゼパム
向精神薬:90日制限のもの


覚せい剤原料:30日制限のもの


医薬品名一般名
ビバンセカプセル20mgリスデキサンフェタミンメシル酸塩
覚せい剤原料:30日制限のもの


※意外なことに、エフピーOD錠2.5mgは処方日数制限がありません。(2021年現在)



リンク先

参考資料:漢方薬の規格と1日服用量(例:ツムラ)


番号漢方薬名規格(1包のg数)1日服用量(g)
19小青竜湯
(しょうせいりゅうとう)
3.09.0
29麦門冬湯
(ばくもんどうとう)
3.09.0
34白虎加人参湯
(びゃっこかにんじんとう)
3.09.0
64炙甘草湯
(しゃかんぞうとう)
3.09.0
77芎帰膠艾湯
(きゅうききょうがいとう)
3.09.0
90清肺湯
(せいはいとう)
3.09.0
92滋陰至宝湯
(じいんしほうとう)
3.09.0
97大防風湯
(だいぼうふうとう)
3.510.5
98黄耆建中湯
(おうぎけんちゅうとう)
3.018.0
99小建中湯
(しょうけんちゅうとう)
2.515.0
100大建中湯
(だいけんちゅうとう)
2.515.0
108人参養栄湯
(にんじんようえいとう)
3.09.0
114柴苓湯
(さいれいとう)
3.09.0
参考資料:漢方薬の規格と1日服用量(例:ツムラ)


リンク先

参考資料:保管期限・申請期限一覧表


申請期限が30日以内のもの


薬剤師名簿の変更
薬局の管理者その他の変更
被保険者の氏名変更(できるだけ速やかに)
被扶養者の届出(5日以内
申請期限が30日以内のもの


保管期間2年のもの


麻薬・覚せい剤原料の譲受証、譲渡証
麻薬・覚せい剤原料の小売業間譲渡・譲受確認書
麻薬・覚せい剤原料の帳簿
毒薬、劇薬の譲受証
向精神薬の廃棄記録(第一種、第二種)
向精神薬の購入伝票
処方箋医薬品の販売、授与記録(最終記載日から起算して)
居宅療養管理指導の際、サービス内容の記録、市長村への通知に係る記録、苦情内容の記録、事故に関する記録
薬局製剤、要指導・第一類医薬品の販売記録
保管期限一覧表:2年のもの


保管期間3年のもの


医薬品の管理帳簿(最終記載の日から起算して)
調剤済み処方箋(麻薬処方箋も含む)
調剤録(処方箋の裏に印字しても可)
薬歴
薬局管理簿
医薬品の譲受譲渡の帳簿(伝票)
医療機器の譲受譲渡記録(高度管理医療機器だけ)
(一般医療機器は努力義務)
薬局管理者が薬局開設者に対して述べる意見を記載した書面の写し
保管期限一覧表:3年のもの


保管期間5年のもの


毒物、劇物の譲受譲渡書(販売記録:購入者名、用途、数量など)
麻薬小売業者間譲渡許可書
医薬品製造業、輸入販売業の許可
生保調剤券の保存
中国残留邦人調剤券
保管期限一覧表:5年のもの


保管期間・免許期限6年のもの


薬局開設許可証
保険薬局指定
高度管理医療機器販売許可
高度管理医療機器等の帳簿
再生医療等製品の販売業許可
障害者自立支援の指定
生活保護法の指定
特定疾患医療機関の指定
小児慢性特定疾病医療機関の指定
薬局製造販売医薬品の製造販売許可
保管期限一覧表:6年のもの


保管期間15年のもの


特定保守管理医療機器の譲受譲渡記録
保管期間15年のもの


リンク先

保管期間20年のもの


特定生物由来製品に関する記録
保管期限一覧表:20年のもの


その他、自動更新


領収書・伝票・棚卸表・出納帳等の保存(確定申告書の提出期限から7年(税法による))
商業帳簿及びその営業に関する重要な資料(10年(会社法による))
母子保健(自動更新)
生活保護(自動更新)
労災(自動更新)
その他、自動更新


5年目~10年目までに出来るようになっておきたいこと


そろそろ一通りの業務を覚えてきて、新たな事にも挑戦していける段階かと思います。中には管理薬剤師となる方もいるでしょう。


この辺りは、実際にやっていきながら覚えていくのが良いかと思います。


麻薬の免許更新や施設基準の更新方法については随時連絡が来たり、インターネットの利用で調べるとすぐにわかるようになっていますので安心して管理薬剤師を目指しても良いかと思います。


先程よりはもう少しステップアップしていけるような内容になります。これができれば管理薬剤師に従事してもいいのではないでしょうか。


No.項目内容チェック欄
26麻薬小売業免許証の期限・更新日・更新方法を知っておくこと・麻薬免許の有効期間は、免許を受けた日から翌々年の12月31日まで
3年ごとの更新

・更新したら、今の免許証は返しますので
麻薬取扱者免許証返納届免許証を添付してを1月中旬頃までに提出という流れになります。

・免許証に記載されている事項に変更があった場合、変更後15日以内に届出が必要

麻薬取扱者免許返納届の提出:麻薬(取扱)者が免許の有効期間の満了時(更新)に現在の免許証を返納する場合に使用する

→届出事由の生じた日から15日以内に提出

・免許証を紛失又は棄損した場合、15日以内に免許証の再交付

・麻薬小売業者間譲渡許可は事前に取り決め、申請しておくこと

参考:こちらから参照(次の項にあり)
様式は各都道府県からダウンロードできます。
27麻薬の廃棄方法・届出方法について知ること古くなった麻薬等を廃棄しようとする場合は、麻薬を廃棄する前に麻薬廃棄届の提出が必要
また、麻薬を廃棄する際は保健所職員の立会いが必要
28年間麻薬使用量の報告方法ついて知っておくこと毎年9月30日現在の麻薬所有状況等について記載のうえ、郵送または窓口持参により、毎年10月1日から11月30日までの間に提出

→郵送物がきますので、その通りにするだけで大丈夫です
29薬局製剤の売り方を知っておくこと売るためには、薬価収載品にあるレシピに沿って作成をし、帳簿を作ること。

帳簿には、レシピ記載、作成日、作成者印あればよいでしょう。

肺培養には薬局名、連絡先、使用期限などが記載されたラベルを作成し貼ること。
30麻薬廃棄届方法を知っておくこと調剤済みのフェントステープは回収できない方法で、ハサミで切ったりして廃棄します。(できれば自分と別の薬剤師と一緒に確認すること)

その旨は麻薬帳簿へ記載(仕入れと払い出しのページとは分けること。記載時は赤いボールペンなどで記載すると間違いはない)
31普通薬、向精神薬、劇薬などの期限切れの薬の廃棄方法を知っておくこと水道水に流すのか、回収できない状態に粉砕してからゴミ廃棄するのか随時確認すること
32零売の方法について知っておくこと零売とは、処方箋なしに薬局で薬剤師の判断により処方箋医薬品を販売すること

販売時は、日時、購入者名、値段などの帳簿を付け、できればレセコンなどに薬歴を残しておくとよい。販売価格は自由診療的扱いのため、決まってはいない。
33希少疾患の見地も広げていく実例がないと難しいところだが、知らない疾患名に遭遇すれば、すぐに調べて知識にしていくこと

例えば
家族制性地中海熱病では、治療薬にコルヒチンを使う
成人スチル病では、ステロイドを30〜60mgの範囲で抗炎症治療で寛解させる
など
34風邪症状のトリアージ方法を知っておくこと主にドラッグストアなどのトリアージ方法だが、医療従事者としてはやはり基本的な風邪症状なのか、肺炎兆候なのかの考え方は知っておくこと
35腹痛のトリアージ方法を知っておくこと上記同様
37頭痛のトリアージ方法を知っておくこと上記同様
38めまいのトリアージ方法を知っておくこと上記同様
39基本的な診療ガイドラインを読んで理解しておくこと(処方医の考え方を深く知っていく)これによって、処方医へより具体的な疑義照会ができたり、処方提案ができるようになります。

まずはメジャーな

高血圧症、脂質異常症、糖尿病、高尿酸血症、緑内障、アレルギー性鼻炎、甲状腺機能亢進症・低下症、頻脈性不整脈、躁鬱病、統合失調症などは先に読んでおいても良いでしょう(これは10年目まででも良いでしょう)
40妊婦に使用できる薬や時期については把握しておくこと絶対過敏期は避けることはご存じでしょう
そのほか、妊娠中に服用可能かどうかの薬は把握しておくと良い。

→そのうちまとめる予定です(未定)

大まかには、向精神薬系は投与リスクがグレード3などのものが多いです(エチゾラムなど)
41糖尿病の注射手技、注射薬の特徴、喘息治療薬の吸入薬の種類と違いについては概ね把握しておくこと受け付けることが少ない薬局であっても、そろそろ知っておいてほしいことです。
急に聞かれても応えられるようにしておきましょう。

これもそのうちまとめたいところです
今簡単に言えること
(オルベスコはマイルド、トルリシティは長時間作用型で土台で効かせるため、1週間に1回でよいなど)
42在庫管理にも気を配れるようになることレセコンで発注点を入れられるならば、なるべく活用するのが良いでしょう(一人薬剤師でなければ、他の薬剤師と話し合って決めましょう)

在庫漏れは防げ、不足も減らせ、うまく活用することで在庫金額は必要最小限にできます。

注意)軟膏では、25g包装、バラの100g包装では、薬品マスターで分けていない場合は一緒の在庫になるため、これは発注点を入れない、など工夫が必要です
43薬の使い分け、作用の強さの比較ができるようになるこれは5年目まででも記載しましたが、薬の専門家ですから引き続き広く知っていくことが大事です。
10年目までに向けて必要な知識です
44代替薬の提案ができるようになる必要性は職場によって変わりますが、もし薬が調達できない場合や災害などではこれができないと薬剤師としての価値を見出せなくなるでしょう。

これも10年目に向けて、薬理や病態を総合的に判断して提案できるようになっていきましょう。
45仕事の流れは完璧に覚える実際の流れとは別に、個別指導のためにも基本的な流れは知っておきましょう。(管理薬剤師ならば必須)

①処方箋受付→保険証確認→GE希望有無確認、薬剤服用歴確認(最初に薬歴確認も済ませること)→ここで必要があれば疑義照会

②調剤、ピッキング、計量、混合、処方監査→パッキング(一包化など)

③薬剤服用歴に基づく服薬指導

④薬剤交付

⑤会計

薬歴記載、調剤録の作成、保存
(基本はこれが最後です)
46OTCの販売方法を知っておくこと第一類・要指導医薬品について

・カウンターの後ろに保管
・販売時は薬剤師が対応
・書面を用いて説明(添付書類)
販売記録を残す(書面は作成しておくこと)

販売医薬品名、販売日、購入者、用途、購入数、連絡先、販売した人の印など
47掲示物は何が必要か把握しておくこと(管理薬剤師必須)開局時間、曜日、管理者名

OTCの区分について:分類の説明や販売方法をまとめたものを作っておく
健康サポート薬局であれば、もらったものを掲示
・在宅対応のため、契約方法についてや単位をまとめたものを掲示
48薬局機能情報の提出方法を知っておくこと(管理薬剤師必須)ネットで完結できます
各都道府県の健康福祉課などで提出できます
提出物は印刷して、患者さんからも読めるようにしておくことがよいでしょう。
49管理薬剤師が交代した場合前の管理薬剤師がかかりつけ算定していれば、それを辞退するため、辞退届を提出する必要あり(できれば前職の人がやっておくことだが、やってないこともある)
50医薬品試験検査機関の提出に協力する

計量器測定に協力する(強制ですが)
10錠分を郵送して試験検査してもらう。検査にお金かかります。

測りが正しく機能しているかを測りにきます。お金もかかります。
10年目までに出来るようになっておきたいこと


リンク先


今回はこの50選としました

他にも探せばあるかもしれませんが、あとは各自必要と思ったものは覚えていってください

改めて、、これはあくまでも一指標であって、全ての職場にあてはまるものではありません

優先して覚えることは他にも多々あることでしょう

もし何をしたらいいのかわからないという方がいれば、このチェックリストを参考にしてみてください





    • この記事を書いた人

    Nitroso.Ph

    自分が学んで知った事が、人の役に立つならいいかなと思いサイトを開設 ・食べる事が好きで、そのために運動をはじめました ・趣味はジム通い、ドライブ、ドラム、プログラミングなど様々あります

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