薬局業務の知識まとめについて
A:以下には、働き始めてから臨床現場で学ぶ事が多い知識をまとめておこうと思います。
これには禁忌事項やレセプト摘要で引っかからないコツなどをまとめていきたいと思います。
一人薬剤師で働いていれば、聞く人もいなくて調べるの大変かと思いますので、そこも考慮して作ってみます。
探すときはサイト内検索をご利用ください
CYP3A4阻害するもので注意が必要なもの
ベルソムラが処方されたらCYP3A4で代謝される薬のチェックは禁忌が多いため忘れないようにする事。
同じようなものでクラリスロマイシンも忘れずチェックする。
(大事な事なので、そもそも今の学生は大学で既に学んできているかもしれないですね、、、)
タケキャブ錠の疑義照会基準について
初めて飲む方で、タケキャブ錠20mgが4週間を超えて処方される場合は一度タケキャブ錠10mgに減量する必要があるため基本は疑義照会となる
初めからタケキャブ錠10mgが処方されていれば照会不要。その後、20mgに増量はしても照会は不要。
一度、タケキャブ錠20mgから10mgに減量し、その後20mgに増量した後は4週を超えても照会は不要。
逆流性食道炎の維持療法と確認し
処方箋の備考欄や薬歴の病名記載欄などに「逆流性食道炎の維持療法」などの記載は残しておくこと。
処方箋の期限について
「特殊な事情」である「海外旅行・年末年始・ゴールデンウィークにかかる処方箋の期限については期限である4日を超えていたとしても処方箋の備考欄に
「海外旅行のため、年末年始のため、ゴールデンウィークのため」
などの記載があり、かつ
「処方箋の使用期間」に具体的な日にちが書いてあればその日までは調剤しても差し支えはないとしています。
ただし、お盆休みはこの定義には当てはまらないため通常の処方箋(処方日を含む4日以内)として扱います。(国内の旅行や帰省もあてはまりません。)
※シルバーウィークに関しては長期処方として適用されるようになってきているようです。
処方日数の制限について
一般的に普通薬で長期処方とは14日を超えるものをいうが、地域によっては30日を超えるものが当たり前となっているところが多いかと思います。
一部の麻薬・一部の向精神薬・新薬では14日分までの処方日数制限がありますが
③の特殊事情に当てはまれば適用させることができます。
これにより上限は1回30日分まで延長させる事ができます。
そのためには、14日後に病院への受診ができず、休みにかかってしまうなどの条件は必要かと思います。
そして、元々が30日分までの処方ができる、麻薬・向精神薬は既に30日と余裕はあるため、これ以上の延長はできません。
抗アレルギー薬で忘れがちなこと、、
アレルギー性鼻炎や蕁麻疹などに使われるセレスタミン配合錠はただの抗ヒスではなく、ステロイド含有であるということ。
ドーピング検査で気を付ける必要があるものですね
抗ヒスでもう一つ
フェキソフェナジンは割と食後で処方されてくることは多いが、実は食後(高脂肪食)では吸収率が15%ほども下がります。
なので、食前や空腹時投与が効果を発揮しやすいです。
(だからと言って、疑義照会すると怒られる可能性あるので、知っている程度で留めておきましょう(苦笑)。知らないで投薬しているよりは少し賢くなった気がしますね、、)
逆に、ロラタジンであれば食後の方が効果を発揮しやすいです。
CYP1A2阻害するもので気をつけたいもの
今回最後としますが、大事なものです
フルボキサミンが処方さている方にはCYP1A2阻害作用による相互作用のため
ラメルテオン(ロゼレム®︎)、チザニジンは併用禁忌です。
なかなか覚えにくいですが、これはかなり危険な組み合わせなので忘れないようにしましょう。
(ちなみに、CYP2C19も強く阻害するため、それに関わる薬剤とは注意してください。)
出始めの頃は添付文書にも記載はないため、大変でした。
急いでいるとつい見逃しそうになります。
今後もこういった内容は随時追加していきますので、よろしくお願いします。