コロナワクチンは打った方がいいの?副反応が気になります
A:特別アレルギー体質というわけでないのならば、打った方が良いといえます。
コロナワクチンを接種することで、インフルエンザワクチンと比べても予防効果が高いと考えられています。(70〜95%ほど R3.6月時点)
(→デルタ株では数値は下がっているようだが、有効性は依然高いと言われている。)
「新型コロナワクチン、デルタ株にもほぼ同等の効果=研究結果」
https://jp.reuters.com/article/health-coronavirus-britain-vaccines-idJPKBN2ER2I0
(2021.7.20 閲覧))
インフルエンザワクチンであっても、50〜60%は予防効果があります。
ワクチンを打つ目的は、打った人の重症化や死亡率の予防に繋がり、発症予防から他人への感染をも減らす事が期待できます。
そして、これを集団で行う事でウイルスは感染する人がいなくなるため死滅し、最終的には根絶することができると考えられます。
コロナワクチンを打った実例について
----------先に、症例の多い内容からお話しします。
ワクチン接種1回目では、注射直後は痛みはあまりないが、3、4時間後には筋肉痛のような痛みが現れる事が多いです。
そして注射後2日目は注射した方の腕は五十肩のように腕が上がらない状態となることがあります。その日は痛む腕は使わないよう過ごしましょう。
3日目以降は概ね改善していきます。(ごく一部では1週間かかる方もいます)
ワクチン接種2回目では、同じように3時間ほどで痛みが出てきます。
2日目は同じように腕が痛みます。
20代、30代女性においては2日目に発熱や頭痛を伴う方が多いというデータがあります。
症状としては2回目接種の方が副反応は強く出る事が多いため、接種の次の日は仕事などに影響出ないような仕事内容やシフトなどにしてもらうのがよいでしょう。
コロナウイルスワクチンを打つとどのような副反応があるのか?
---------- では、ワクチンを打った時の副作用(副反応という)はどうなのか?
まず、報道などで言われて気になっているであろう副反応は、発熱、倦怠感、注射部位の腫脹(痛み、腫れ)が一定数みられてますが、アナフィラキシーは100万回あたり319件と言われてます。
そして、死亡率は100万回あたり10件前後(0.001%)となっています。
この数値をどう見るかですが、先に結論から言えば、医学的・統計学的には何ら問題はないと判断できます。
しかし、発熱、疼痛、頭痛などに対しては辛いですね。
この場合にはアセトアミノフェン含有の医薬品で対処すると良いでしょう。
✳︎現在はロキソプロフェンやイブプロフェンといった成分でも服用に問題はないと確認とれているようです。
(ただし、服用には妊娠時期や既往歴によっては禁忌の場合もあるため、医師や薬剤師にご相談すると良いでしょう。)
それでも実際に副作用や死者は出ているんですよね?やはり不安はある
という方も、多いでしょう。
しかし、この数値の見方、考え方を間違えれば本当に安全なのかどうかの正確な判断ができなくなってしまいます。
ワクチンを打つことに問題がないと言える判断基準について
ワクチンを打つことが問題ないと言える判断基準は以下が考えられます。
①ワクチンによるアナフィラキシー等の副反応に対しては、万が一症状が見られたとしても、当然のことですがすぐに対処できる薬剤があります。
このため、注射後は病院内で待機時間を設けているはずです。
アナフィラキシー症状について
ワクチンによるものというよりは
一般的な注射薬に含まれているポリエチレングリコール(化粧品などにも含まれている)などが原因ということも多いためであり、コロナウイルスワクチンだからアナフィラキシーが起きるという表現は間違ったイメージがついてしまいます。
そして、アナフィラキシーに対処するエピペンですが、 アドレナリン製剤であるため、普段からβ遮断薬(ビソプロロール、メトプロロール、プロカテロール、カルテオロールなど)を飲んでいる方であれば効きにくいことから事前にお伝えしておきましょう。
→ その際はグルカゴンを2倍から5倍投与が必要となります。
コロナワクチンウイルス接種による死亡率はどのくらいか?
②死亡率の内訳は高齢者が多いですが、若年者でも数名います。
ただし、死亡理由には精神疾患治療中で自殺したなども含まれており、この死亡率は本当にコロナワクチンを打ったから死亡に至った、という因果関係があるというデータはR3.6月時点で、0件である。
③そもそもがワクチンを打っていようがいまいが、新型コロナウイルスが広まる前の死亡数は年間およそ135万人である。
このことから分かる通り、ワクチンを打って数日以内で亡くなるというのは、自然発生的に起こりうることであり、「ワクチンにより死亡した」と安易に因果関係があるとは大いに言えないことである。
また、麻痺感、失神等についてもコロナワクチンだからというわけではなく、通常の注射や点滴でも起こりうることです。(血管迷走神経性失神等)
以上から、新型コロナウイルスに罹って肺炎になったり、後遺症を残してしまうというリスクの方が比較的高いことから、コロナワクチンウイルスは打つのが妥当といえるでしょう。
ここまで書いておいてなんですが、、但し書きはあります
もともと体質がアレルギー体質であるなど、持病や体質をよく知っているのは自分だと思いますので、上記の情報を基に、 打つか打たないかを考えてみてください。
<参考>
「インフルエンザQ &A」
https://www.mhlw.go.jp/bunya/kenkou/kekkaku-kansenshou01/qa.html
(2021年6月23日閲覧)
「新型コロナワクチンの副反応疑い報告について」 https://www.mhlw.go.jp/stf/seisakunitsuite/bunya/vaccine_hukuhannou-utagai-houkoku.html
(2021年6月23日閲覧)
「人口動態調査」
https://www.mhlw.go.jp/toukei/saikin/hw/jinkou/suikei19/dl/2019suikei.pdf
(2021年6月23日閲覧)
「新型コロナワクチンの接種後の健康状況調査(厚生労働省)」
https://www.mhlw.go.jp/stf/seisakunitsuite/bunya/vaccine_kenkoujoukyoutyousa.html
(2021年6月23日閲覧)